教育の実績

看護師国家試験の合格率

 

卒業生の進学・就職先一覧

第23回生〜第29回生

令和6年3月現在
(単位:人)

  平成29年度
(23回生)
平成30年度
(24回生)
平成31年度
(25回生)
令和2年度
(26回生)
令和3年度
(27回生)
令和4年度
(28回生)
令和5年度
(29回生)
合計
久美愛厚生病院 5 3 5 6 4 5 2 30
高山厚生病院       1       1
東濃厚生病院 6 6 5 6 4 5 2 34
土岐市立総合病院       1   2 2 5
中濃厚生病院 8 9 8 7 6 7 6 51
西濃(揖斐)厚生病院 3 3 5 2 3 5 8 29
岐北厚生病院 5 4 3 3 7 4 5 31
西美濃厚生病院 2 4 1 5 5 2   19
高山赤十字病院 2       3 2 4 11
須田病院       1 1 1   3
松波総合病院 1             1
村上記念病院               1
郡上市民病院         1     1
大垣市民病院         1     1
大同病院(愛知)               1
あいち小児保健医療総合センター           1   1
協立総合病院(愛知)           1   1
湘南鎌倉総合病院(神奈川) 1             1
進学 3     1       4
その他             1 1
合    計 36 29 27 33 35 35 30 225

 

《進学先》
(23回生) 岐阜県立衛生専門学校 助産学科
(26回生) 岐阜県立衛生専門学校 助産学科

 

令和6年度 在校生数(1学年40名定員)

学年 在校生数
1年生 32名
2年生 39名
3年生 35名
合計 106名

 

令和6年度 社会人等入学生数

令和6年4月9日現在 
  男性 女性 合計
1年生 1名 4名 5名
2年生 1名 5名 6名
3年生 1名 3名 4名
合計 3名 12名 15名

 

卒後1年目のアンケート結果

当校では卒業後11か月目に、就職先の上司による卒業生評価を実施しています。 看護職能団体である日本看護協会によると、新人看護師の到達レベルは「助言すればできる」段 階としているため、3に赤い線をつけています。その基準と比較すると、卒業生評価では、知識面・ 技術面で、どれも3.0を上回っています。特に態度面は高く、患者を尊重したかかわりと看護師と しての自覚を持ち努力している卒業生の姿が伺えます。

 

 

 

学校評価

令和5年度 学校評価 自己点検・自己評価

本校では、教育の質の向上とより良い学校運営を目指して、学内に自己点検・評価委員会を設置し、「専修学校における学校評価ガイドライン」を参考に、教育活動全般に渡って自己点検・自己評価を実施しています。
その結果をもとに教育内容や学校運営を見直し、改善を図り、より質の高い教育を提供できるよう取り組んでいます。
評価は、9領域83項目について、令和6年2月に4段階評価(【4点:とても適切である】、【3点:適切である】【2点:不適切である】、【1点:とても不適切である】)を実施し、領域ごとの平均点を表出しました

 


全体の平均点は、3.5点(昨年度3.3点)であり、【適切】以上の評価でした。

 

【 Ⅰ 学校運営 】
  • 組織目標は教育理念を基に、前年度の評価を踏まえ策定しており、組織の課題を教職員が共有し、解決に向けて協力して対応することができました。
  • 外部者評価を含めて、学校運営評価を実施し、結果を公表することで、法令や倫理を遵守した学校運営に取り組むことができました。
  • 情報システム化については、Teamsを導入し、データファイル・動画の送受信、チャット機能を利用することで、講義や臨地実習など、教育上必要な教員と学生とのコミュニケーションを効果的に行うことができました。
  • 新型コロナウイルス感染症が5類へ移行後、段階を経て感染対策を緩和しました。マスクや手指消毒などの基本の感染対策は継続しながら、市中の感染状況を把握し、校医や感染管理認定看護師とタイムリーに連携を図り、安全で適切な学習・実習環境を整えることができました。

 

【 Ⅱ 教育課程・教育活動 】

  • 3学年を対象とした学校生活におけるアンケート調査や卒業時アンケート調査、卒業生の就職11ヵ月後のアンケート調査を実施し、その結果や意見を教育活動に反映させています。
  • 効果的な授業運営を図るため、学生による学内教員の授業評価アンケートを実施し、講義や実習指導などの改善に役立てることができました。また、30時間以上の講義を担当して頂いている外部講師の評価を実施し、講義に反映して頂いています。
  • 講義や実習の評価基準や評価方法については学生に提示し、評価結果については、公平性・妥当性が保たれるように教員間で審議を重ねています。また、学生には評価を速やかに返却し、学生が納得できるように説明責任を果たすように努力をしています。
  • 臨地実習においては、臨地実習施設と連携を図り、感染予防対策を含めた安全な実習環境の整備に努めることができました。また、臨地実習指導者と担当教員の役割を明確にして、知識や看護技術・態度をタイムリーに指導できるよう、継続的に調整を図っています。
  • 令和4年度からの第5次看護教育課程(新カリキュラム)運用後評価を実施しています。講義時期や長期休業期間等については、検討を重ねて次年度に活用します。
  • 社会人基礎力については、社会人基礎力育成のための指導方法を明文化し、指導を強化しています。また、臨地実習終了後には社会人基礎力の振り返りを行い、自己の課題と今後の展望について考える時間を設け、臨地実習や生活の場において、社会人基礎力向上に向けた関りを継続することができました。

 

【 Ⅲ 学修成果 】

  • 看護師国家試験合格率は全国平均を上回っており、復年での合格者も含め、100%の合格率が10年以上継続しています。
  • 臨地実習においては、学生が実習目標を到達できるように、学生一人一人に継続した支援を実施しています。
  • 学生一人一人の学習成果を上げるため、定期的に個別面接を実施し、適宜、相談に応じています。
  • 退学者の状況を把握・分析し、指導に繋げており、退学者は全学生の3%以下となっています。
  • 在学生による学校生活に関するアンケートでは、「一般・基礎知識の習得ができている」「看護学の本質を学んでいる実感がある」が上位を占めています。学年が上がるごとに『専門職としての看護師』という認識を高めることに繋がっており、第一の使命は果たしていると考えています。

 

【 Ⅳ 入学・卒業対策、就職・進路支援 】

  • 入学希望者を対象に個別相談会を開催しています。今年度は、14名(うち保護者同行は11名)が来校され、相談者には本校の魅力を説明し質問に応じています。また、学校内や学生寮内の見学をして頂き、学習の場だけでなく、生活の場を直接、確認できたことも本校の受験に繋がっています。
  • 看護師の魅力や本校への入学を推進するために、看護学校関係者(学校長)と各病院関係者(看護部長、事務局長等)が連携し、飛騨地区以外にある高校を延べ12日間32校を訪問しました。高校側は一連の流れで情報が把握でき、理解に繋がっています。また、病院職員と看護学校の教員との協働により、双方の理解を深めることができました。
  • 令和5年度から飛騨地区の中学校訪問を実施し、看護師の魅力や飛騨においても看護師免許が取得できる看護専門学校があることを説明しています。将来的には本校に入学したいという目的意識を持ち高校へ進学する、という流れができるよう複数年計画で進めています。
  • 2年生を対象に毎年5月頃、就職の動機付けを図るため、飛騨地域以外の厚生連6病院見学研修を実施しています。今年度は、新型コロナウイルス感染症が5類移行後、間もないため、見学研修は実施せず、WEB(オンライン)で病院見学(病院紹介)を実施し就職の動機づけを図ることができました。
  • 卒業生の就職11ヵ月後のアンケート調査を実施し、その結果や意見を教育活動に反映しています。また、卒業生への就業支援対策の一環として、卒業生支援対策委員会が「JA看護学校ホームカミングディ」を開催しました。昨年度、新型コロナウイルス感染症対策のため延期となっていた卒後2年目の第27回生を5月に、令和4年度卒業の第28回生を10月に実施しました。久しぶりに会う同級生と、近況報告や教員対抗のゲームを楽しみました。参加者からは、「今の思いを語り合うことでリフレッシュすることができた」という意見が多くありました。

 

【 Ⅴ 学生生活への支援 】
  • 「専門実践教育訓練指定講座」として、厚生労働大臣から指定を受け、専門実践教育訓練給付金の指定対象校となっています。(令和3年10月1日付)
  • 令和2年度から「大学等における修学の支援に関する法律(令和元年法律第8号)第7条第1項各号」に揚げる要件を満たしているため、岐阜県から高等教育の修学支援新制度の対象機関に指定されています。(令和5年8月15日更新確認)
  • 1年に2回(前期・後期)、学業成績を保護者に郵送し、保護者への理解とその後の学習に向けての動機付けを図っています。
  • 就職や国家試験合格率、進学の状況を公表し、就職・進路支援について、計画的に取り組むことができました。また、学生一人一人の特性や個性を生かすことができるように、必要に応じて個別の支援を継続して実施しています。

 

【 Ⅵ 財政、施設設備の管理、安全管理 】

  • 令和2年度から、高山市より医療人材育成確保事業補助金及び、飛騨市より医療人材育成機関施設整備事業補助金を頂き、教育用具や教材などを購入し、さらに教育の充実を図っています。
  • 校舎内の設備等については、在校生や教職員からの意見・要望をもとに、優先度の高いものから工事、修繕を実施しています。今年度は、各教室にシーリングファンの設置と洋式トイレの増設を実施しました。
  • 学生にとって必要な教材を過不足なく提供でき、その物品の管理を合理的に行うために、管理棚を設け定期的に事務職員が点検・補充しています。
  • 総合防災訓練を年2回実施し、学生の安全や施設設備が確保されていることを確認しています。
  • 在学生・教職員の健康管理については、体調不良時は早めに受診を勧め、場合によっては校医や久美愛厚生病院感染管理認定看護師に相談するなど、タイムリーに対応し、健康管理に努めています。

 

【 Ⅶ 教職員の能力向上 】

  • 看護教育力向上のために、教員は研修会等へ積極的に参加し、教員間で学びを共有しています。
  • 臨地実習提携病院の看護師による校内実習の授業参観・授業公開を継続し、能力の向上を図っています。
  • 看護教員のキャリアアップのために、自己点検シートに基づき年2回自己評価を実施しています。また、「看護教員キャリア別達成確認表」を作成し、年度末に自己評価、教務主任評価及び必要時、教務主任面接を実施しています。
  • 専任教員としての資質向上のために、教育経験10年以上の成人・老年看護学実習担当教員が臨地研修を実施し、看護実践力を強化しました。
  • 基礎看護学担当者が「基礎看護学実習Ⅰ期の実習記録から捉える学びの分析」と題して、第48回JA岐阜厚生連看護研究・看護実践報告会で発表しています。また、岐阜県看護教育機関連絡協議会主催の授業参観では、老年看護過程担当者が公開授業を実施し、それぞれ高い評価を受けています。

 

【 Ⅷ 広報・地域活動 】

  • 今年度は岐阜県内の進路ガイダンスを22件実施しました。また、4年ぶりに来校型のオープンキャンパスを開催し87名(うち保護者32名)の参加がありました。本校の学生との交流や保護者の方への説明等を実施し、本校への進学希望の動機付けを図っています。
  • 今年度から広報・地域活動委員会を中心に、ホームページをリニューアルしました。本校の学生の様子がより伝わるように、学校行事や授業の様子をトピックスとしてとりあげ、タイムリーに更新しています。
  • 新型コロナウイルス感染症が5類に移行後は、学校の教育資源を活用した社会貢献・地域活動やボランティア活動を行っています。
  • 広報活動の一環として学校オリジナルロゴマークを作成しました。オリジナルロゴマーク入りのシャツやトレーナー等を学生・教職員が有志で購入し、学内外で着用しており、広報活動だけでなく、教職員と学生の連帯感にも繋がっています。

 

【 Ⅸ 学生寮 】

    • 学生寮の施設・設備は、安全・安心が確保され、学生が学業に専念できる生活環境を整えるように努力しています。
    • 新型コロナウイルス感染症が5類に移行後も、感染対策として、常時換気すると共に、環境整備を実施し清潔な環境を維持しています。

 

令和5年度 第2回学校関係者評価委員会報告書

(評価対象期間:令和5年4月~10月)

令和5年12月
JA岐阜厚生連看護専門学校

  1. 学校関係者評価の実施方法及び公表について

     令和5年12月8日に第2回学校関係者評価委員会を開催しました。学校関係者評価委員の皆様には、「令和5年度 JA岐阜厚生連看護専門学校 組織目標達成のための実績(4月~10月)」について報告し、ご意見をいただきました。多くの貴重なご意見やご指導に対し、感謝申し上げます。
     評価結果は本報告書として取りまとめ、今後の教育活動や学校運営の改善に生かし、それらの質の向上に努めるとともに、ホームページ等に公表します。

  2.  

  3. 学校関係者評価委員
    青木 京子氏   公益社団法人岐阜県看護協会 会長
    都竹 智香子氏  高山赤十字病院 看護部長
    下畑 五夫氏   講師(地域社会科学・人間工学)
  4.         

     

  5. 学校運営評価委員からの意見および今後の手立て(別紙)
     「令和5年度 JA岐阜厚生連看護専門学校 組織目標達成のための実績(4月~10月)」についてご意見を頂きました。 頂いたご意見を踏まえ、早期に改善できることについては今年度中に対応します。また、長中期的な取り組みを要する事項については、検討の上、計画的に改善・向上に取り組みます。
 
令和5年度 第2回 学校関係者評価委員からの意見および今後の手立て
JA岐阜厚生連看護専門学校

※4月~10月までの中間報告であるため、Ⅰ 学校運営 Ⅲ 学修成果 Ⅵ 財政、施設設備の管理、安全管理 Ⅶ 教職員の能力向上Ⅸ 学生寮に関しては、特にご意見はありませんでした。

  学校関係者委員からの意見等 意見等に対する今後の手立て

教育課程・教育活動

  • オープンキャンパスは、企画の段階から学生が参加していることが伺える。対象者と年齢の近い学生が企画することで良い効果が得られていると感じている。

  • 貴校の学生は挨拶がきちんとできる。 挨拶は基本であり、しっかりと教育されていると感じている。

  • 障害を持っていても、その人の力が発揮できるようにするためには、学生一人一人と向き合う時間が必要である。大変な労力だと思うがよろしくお願いしたい。

  • 臨地実習指導については、現在の学生の状況にあった指導者を育成しなければならない。臨地実習施設としても臨地指導者研修などの必要性を感じている。

  • 飛騨地域にある病院間でも看護師の交流会をされるとよいのではないか。

  • 飛騨市内の病院には里山ナース制度という独自の教育制度があるので、ぜひ学生にもPRされるとよいと思う。
  • オープンキャンパスでは在学生に協力を頂きながら、教職員と共に本校の魅力を紹介している。在学生の声を直接、届けることで、学生生活をイメージしやすいのではないかと考えている。

  • 本校は定員40名と少人数制であり、学生一人一人に寄り添いながら、日々、関わらせて頂いている。今後も学生個人を尊重し、一人一人に合わせた丁寧な関わりを実践する。

  • 臨地実習指導会議などで学生の状況やレディネスなどを臨地指導者と共有している。今後も継続していきたい。

  • 本校では臨地実習施設の指導者を対象に公開授業を開催している。現在は、JA岐阜厚生連病院が中心であるが、今後は他の臨地実習施設にも参観希望を伺い、公開授業を実施したい。

  • 里山ナース制度については、今年度は看護部長に来校して頂き、2年生を対象に講演を依頼した。在学生にも大変好評であり、病院インターンシップの参加にも繋がっている。今後も継続をお願いしたい。

入学・卒業対策就職・進路支援

  • JA岐阜厚生連以外の飛騨地域の病院も看護師不足である。飛騨地域の病院に所属する看護部長と共に高校訪問されることはとてもよいことであり、飛騨地域の看護師を育て、飛騨地域の就職につながることを期待したい。
  • 現在は質の高い学生を確保することが難しい状況がある。少子化のため、文系私立大学の約半数は定員割れしている状況があるが、志の高い学生を確保できることを望む。



  • 高山市内の中学校訪問をされているが、中学校には進路指導部があるのか教えてほしい。
  • 中学校へも訪問活動をしていることは良いことである。病院側も取り組む必要があると感じているので一緒に考えていけるとよいと思っている。
  • ・ 入学前から学習プログラムを構築していることは良い。しかし“やらされ感”を感じるものではなく、できるだけ興味を持つことで引き付けていくことが良いと考える。自分が知りたいことや興味のあることは意欲的になると思う。看護の幅は広がっているので、何か1つでも強みを持たせることも大切である。  ・ 保健師も不足している状況がある。これまでの卒業生で保健師を志望する人はいたのか教えてほしい。 ・ 飛騨地域にある病院では就職者のうち、毎年1~2名が退職し、地域の保健師として活躍している。病院での臨床経験を得てから保健師として働きたいという思いや、病棟勤務は夜勤があるのでライフスタイルへの影響が大きいということが理由のようである。 ・ 保健師は対象者の身体の指導をするため、病院での臨床経験を積んでから保健師になる道もよいと思う。在宅看護では、訪問看護師と保健師が連携をとり、保健師がリーダーシップをとりながらできるとよいと考える。また、健康診断の受診率が上がらない現状がある。ポイント制を取り入れるなど、地域を巻き込んでやっていくとよいと思う。健康診断に行かない人たちの理由を、学生さんたちに考えさせるとよいかもしれない。地域の人の健康を考えるなど、視野を広げながら考えるとよいと思う。 ・ 社会人経験のある卒業生も、病院で看護師として活躍している。ホームカミングデーのアンケートを見ると、「1年で仕事を辞めたいと思った」という声がある。臨床側と学校との情報交換をしながら、卒業生が看護師の仕事を継続できることを望む。
  • JA岐阜厚生連 指定校推薦として、昨年度から飛騨市内の病院にも推薦枠が設けられたため、看護部長、事務局長と共に高校訪問を継続している。
  • 高校では進路指導担当者を中心に、本校の訪問活動を実施している。また、学校紹介を専門とする業主催の説明会や、高校での進路ガイダンスに参加し、看護師志望の学生を対象に学校紹介をする場合もある。
  • 学生確保対策として、個別進路相談会を開催しているが、来校者は大変目的意識が高い。また、個別進路相談会に来校した75%が入学試験受験に繋がっている。本校に関心を持ち、個別進路相談会に来校し、保護者と共に学習や生活の場を直接、確認できたことは、本校受験の高い動機付けとなっていることが示唆されている。今後も個別相談会を継続的に開催し、受験生の確保に努める。
  • 高山市内の中学校に進路指導部があるかは不明であるが、教頭先生や校長先生を窓口として、本校に入学した各中学校の卒業生のメッセージや本校紹介ポスターの掲示を依頼している。
  • 今年度から岐阜県内の高校だけでなく、飛騨地域の中学校を対象とした学校訪問を展開している。 中学生の職業選択について、中学校から「明確な目標を持っている生徒もいるが、漠然としている生徒の方が多い。目標を持っている生徒は進学先の高校も自ら選択できる。」と伺った。また、質の高い学生を確保するためには、高校入学前から目的意識を高く持つことが必要であると言われている。現在、本校では学生確保のため、高校訪問やガイダンス、個別相談会、オープンキャンパスなど、広報活動の対象は主に高校生となっている。しかし、中学生であっても“看護師になる”という目的意識が明確であれば、本校への入学にも繋げられることが示唆された。そのため、中学生へのアプローチも効果的であると考え、高山市内の中学校と“顔が見える関係性”を確立し、学生確保の一助とした。
  • 看護師は、社会人としても自立でき、人としても成長できる素晴らしい職業であること、飛騨高山でも看護師免許が取得できる看護専門学校があること、将来的には本校に入学したいという目的意識を持って高校に入学できるように、複数年計画で進めていきたいことを伝え、各中学校からも賛同を頂いている。今後も、1人でも多くの中学生に看護師になって頂けるよう、広報活動を強化する。また、中学校から出前授業の依頼があったため、今後計画していきたい。
  • 本校入学後に戸惑うことがないように、入学決定から入学式までの間に、確実な基礎的知識の習得や、学習習慣の確立が図れるように強化することが必要と考えている。そのため、令和5年度から、専門業者と連携し、入学決定者に「入学前教育プログラム」を開始することとした(令和5年度は推薦入試・社会人入試合格者23名を対象、費用は本校が負担)。“やらされ感”がないことを期待したいが、入学前教育プログラム実施前・後にアンケート調査を実施するので、その結果を確認し評価したい。
  • 15年ほど前に1名の卒業生が、大学に編入学し保健師の資格を取得後、公的機関で勤務している。以降は、助産師志望はあっても、保健師志望はいない状況である。
  • 当校では現在、臨地実習先の健診センターで、保健師業務を見学する実習がある。また、来年度から3年次に地域包括支援センターにおいて、保健師と行動を共にする実習を予定している。学生が保健師の役割を学ぶ機会となり、将来的に保健師の道を視野に入れて考える機会となるのではないかと期待している。
  • 一般的に看護師の休職や早期離職の理由には「自分に自信が持てない」「先輩との関係が作れない」「体調を壊した」「看護師を続けることに疑問がある」「思っていたような仕事ではない」などがある。在学していた看護学校の支援対策として「在校生との交流」「ホームカミングデー」などが効果的という報告がある。そのため、本校においても「母校での交流を通し、今の思いを語り合うことでリフレッシュすることができる」ことを目的とし、今年度からホームカミングデーを開催した。卒業生が安心して長く勤務することができるよう、今後も臨床側と適宜、情報交換していきたい。
  • また、卒後1・2年目だけではなく、今後は卒後4~5年目の卒業生を対象とした就労継続やキャリアアップのための支援なども検討している。時代のニーズや卒業生の状況を踏まえながら、計画していきたい。

学生生活への支援

  • 貴校は学生からの信頼を得るために努力されている。基本は職員が楽しんで仕事をしている姿を見せることが大切である。『やらねばならない』いう思いよりも、『やらせてもらっている』という思いで仕事をすると気分が楽になる。藤田紘一郎の本によると、免疫力を高めることが大切であり、集中してひたすらキャベツを切ることでストレスを発散させることができるそうである。教員が生き生きと仕事をすることが大切であり、自分自身が研究を楽しんでやると、学生たちも違ってくる。昔は根性で仕事をする時代であり、やったけどできなかった人の方が多かったが、やることに意味があることを見せていくことも大切である。

  • 看護協会長として、貴校のホームカミングデーなどの機会に、『看護協会長さんに、伝えたいこと、聞いてもらいたいこと』などを聴いていただき、看護協会に届けていただきたい。 自分たちの職場と看護協会がつながっているということを意識してもらうことにもつながるため、よろしくお願いしたい。
  • ・ 現在の学生は、根性論だけでは通用しない状況があり、メンタル面でのフォローが必要な場合が多い。特に自己肯定感が低い学生については、自己肯定感が高められるように、成功体験を積み上げ、場面ごとに丁寧にかかわっていきたいと考えている。
  • 広報活動の一環として、学校オリジナルロゴマークを作成した。また、オリジナルロゴマーク入りのポロシャツやトレーナー等を学生・教職員が有志で購入し、学内・外で着用しており、広報活動だけでなく、教職員と学生の連帯感にも繋がっている。
  • 今後も学生にとっては学びやすい学校、教職員にとっては働きやすい職場を目指していきたい。

  • 看護協会と病院や看護学校などの連携についても、学生に伝えていきたい。

広報・地域活動

  • ホームページが充実しており、写真が多く楽しんで拝見している。
  • ホームページも重要であるが、対面でPRしていくことも大切である。 貴校はいつでも学校見学が可能であるか教えてほしい。
  • 学校の活動をタイムリーに紹介し、トピックスの更新頻度を高め、広報活動を強化している。
  • 個人情報保護を含め、ホームページ掲載時の手順書を作成し、令和5年10月から運用を開始した。
  • 本校では対面での広報活動も重要視している。専門業者や高校が開催する進路・進学ガイダンスに積極的に参加し、直接、高校生にPRする機会を頂いている。また、個別進路相談会では学校や学生寮も見学して頂いており、特に学生寮は好評を得ている。個別進路相談会に来校した70%以上が本校の受験に繋がっているため、今後も活動を強化したい。
  • 本校では事前に日時を調整すれば、いつでも見学が可能であり、電話での問い合わせでも可能である