教育の実績

看護師国家試験の合格率

看護師国家試験合格率の推移

平成 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度
全国合格率 89.4 88.5 91 89.3 89.2 90.4 91.4 90.8 87.8 90.1
JA合格率 97 97.2 100 100 100 97.0 97.1 100 100 100

 

 

卒業生の進学・就職先一覧

第24回生〜第30回生

令和7年3月現在
(単位:人)

  平成30年度
(24回生)
平成31年度
(25回生)
令和2年度
(26回生)
令和3年度
(27回生)
令和4年度
(28回生)
令和5年度
(29回生)
令和6年度
(30回生)
合計
久美愛厚生病院 3 5 6 4 5 2 5 30
高山厚生病院     1         1
東濃厚生病院 6 5 6 4 5 2 6 34
土岐市立総合病院     1   2 2 5 10
中濃厚生病院 9 8 7 6 7 6 2 45
西濃(揖斐)厚生病院 3 5 2 3 5 8 6 32
岐北厚生病院 4 3 3 7 4 5 2 28
西美濃厚生病院 4 1 5 5 2     17
高山赤十字病院       3 2 4 2 11
須田病院     1 1 1     3
その他       2 2 1 4 9
進学     1       1 2
合    計 29 27 33 35 35 30 33 222

 

《進学先》
(30回生) 武蔵野大学 通信教育部 心理学専攻
(26回生) 岐阜県立衛生専門学校 助産学科

 

令和7年度 在校生数(1学年40名定員)

学年 在校生数
1年生 41名
2年生 37名
3年生 29名
合計 107名

 

令和7年度 社会人等入学生数

令和7年4月8日現在 
  男性 女性 合計
1年生 2名 3名 5名
2年生 1名 5名 6名
3年生 0名 3名 3名
合計 3名 11名 14名

 

卒後1年目のアンケート結果

当校では卒業後11か月目に、就職先の上司による卒業生評価を実施しています。 看護職能団体である日本看護協会によると、新人看護師の到達レベルは「助言すればできる」段 階としているため、3に赤い線をつけています。その基準と比較すると、卒業生評価では、知識面・ 技術面で、どれも3.0を上回っています。特に態度面は高く、患者を尊重したかかわりと看護師と しての自覚を持ち努力している卒業生の姿が伺えます。

 

 

 

学校評価

令和6年度 学校評価 自己点検・自己評価

本校では、教育の質の向上とより良い学校運営を目指して、学内に自己点検・評価委員会を設置し、「専修学校における学校評価ガイドライン」を参考に、教育活動全般に渡って自己点検・自己評価を実施しています。
その結果をもとに教育内容や学校運営を見直し、改善を図り、より質の高い教育を提供できるよう取り組んでいます。
評価は、9領域83項目について、令和7年2月に4段階評価(【4点:とても適切である】、【3点:適切である】【2点:不適切である】、【1点:とても不適切である】)を実施し、領域ごとの平均点を表出しました。

 


全体の平均点は、3.45点(昨年度3.54点)であり、【適切】以上の評価でした。

 

【 Ⅰ 学校運営 】
  • 組織目標は教育理念を基に、前年度の評価を踏まえ策定しており、組織の課題を教職員が共有し、解決に向けて協力して対応することができました。
  • 外部者評価を含めて、学校運営評価を実施し、結果を公表することで、法令や倫理を遵守した学校運営に取り組むことができました。
  • 情報システム化については、Teamsを使用したデータファイルの送受信やチャット機能の利用、グループワークにiPadを利用するなど、講義や臨地実習において、教育上必要な教員と学生とのコミュニケーションを効果的に行うことができました。
  • 新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどの感染症に対しては、医療に携わる看護専門学校という特性を学生に説明し、マスクや手指消毒など基本となる感染対策を年間を通して継続しました。市中の感染状況を把握し、校医や感染管理認定看護師とタイムリーに連携を図り、安全で適切な学習・実習環境を整えることができました。

 

【 Ⅱ 教育課程・教育活動 】

  • 3学年を対象とした学校生活におけるアンケート調査や卒業時アンケート調査、卒業生の就職11ヵ月後のアンケート調査を実施し、その結果や意見を教育活動に反映させています。
  • 効果的な授業運営を図るため、学生による学内教員の授業評価アンケートを実施し、講義や実習指導などの改善に役立てることができました。また、30時間以上の講義を担当して頂いている外部講師の評価を実施し、講義に反映して頂いています。
  • 講義
  • 義や実習の評価基準や評価方法については学生に提示し、評価結果については、公平性・妥当性が保たれるように教員間で審議を重ねています。また、学生には評価を速やかに返却し、学生が納得できるように説明責任を果たすように努力をしています。
  • 臨地実習においては、臨地実習施設と連携を図り、感染予防対策を含めた安全な実習環境の整備に努めることができました。また、臨地実習指導者と担当教員が情報を共有し、知識や看護技術・態度についてタイムリーに指導できるよう、継続的に調整を図っています。
  • 令和6年度から、全ての臨地実習においてルーブリック評価を実施しています。評価基準・評価内容が妥当であるか検討を重ね、次年度に活用します。
  • 社会人基礎力については、社会人基礎力育成のための指導方法を明文化し、指導を強化しています。また、臨地実習終了後には社会人基礎力の振り返りを行い、自己の課題と今後の展望について考える時間を設け、臨地実習や生活の場において、社会人基礎力向上に向けた関りを継続することができました。

 

【 Ⅲ 学修成果 】

  • 看護師国家試験合格率は全国平均を上回っており、復年での合格者も含め、100%の合格率が10年以上継続しています。
  • 臨地実習においては、学生が実習目標を到達できるように、学生一人一人に継続した支援を実施しています。
  • 学生一人一人の学習成果を上げるため、定期的に個別面接を実施し、適宜、相談に応じています。
  • 退学者・休学者の状況を把握・分析し、指導に繋げており、退学者は全学生の5%以下、休学者は3%以下となっています。
  • 在学生による学校生活に関するアンケートでは、「専門知識・技術の習得について満足している」「看護学の本質を学んでいるという実感がある」が上位を占めており、『専門職としての看護師』という認識を高めることに繋がっており、第一の使命は果たしていると考えています。

 

【 Ⅳ 入学・卒業対策、就職・進路支援 】

  • 入学希望者を対象に個別相談会を開催しており、今年度は28名(うち保護者同行は25名)が来校されました。相談者には本校の魅力を説明し質問に応じています。また、学校内や学生寮内の見学をして頂き、学習の場だけでなく、生活の場を直接、確認できたことも本校の受験に繋がっています。
  • 看護師の魅力や本校への入学を推進するために、看護学校関係者(学校長)と各病院関係者(看護部長、事務局長等)が連携し、飛騨地区以外にある高校を延べ18日間44校を訪問しました。高校側は一連の流れで情報が把握でき、理解に繋がっています。また、病院職員と看護学校の教員との協働により、双方の理解を深めることができました。
  • 令和5年度から飛騨地区の中学校訪問を実施しています。令和6年度は8校を訪問し、延べ500名の生徒・保護者・教員を対象に、看護師の魅力や飛騨においても看護師免許が取得できる看護専門学校があることを説明しています。将来的に「本校に入学したいという目的意識を持ち高校へ進学」という流れができるよう進めています。
  • JA岐阜厚生連病院におけるふれあい看護体験に学校長が参加し、延べ12日間で158名を対象として、「看護職資格取得までの道」「看護大学と専門学校の違い」などを踏まえ、本校の魅力を説明しました。
  • 令和6年度入学生より、学習習慣の定着や学習意欲の向上を目的として、「入学前教育プログラム」を実施しています。
  • 2年生を対象に毎年5月頃、就職の動機付けを図るため、飛騨地域以外の厚生連6病院見学研修を実施しています。コロナ禍の4年間(令和2年度~令和5年度)はWEB(オンライン)で病院見学(病院紹介)を実施しましたが、令和6年度は厚生連6病院に出向き、病院見学や看護師との交流を図りました。
  • 卒業生の就職11ヵ月後のアンケート調査を実施し、その結果や意見を教育活動に反映しています。また、卒業生への就業支援対策の一環として、「JA看護学校ホームカミングディ」を開催しています。令和6年度は、感染管理認定看護師として現場で活躍している本校卒業生が、就労継続やキャリア形成について講演を行いました。

 

【 Ⅴ 学生生活への支援 】
  • 「専門実践教育訓練指定講座」として、厚生労働大臣から指定を受け、専門実践教育訓練給付金の指定対象校となっています。(令和6年10月1日付)
  • 令和2年度から「大学等における修学の支援に関する法律(令和元年法律第8号)第7条第1項各号」に揚げる要件を満たしているため、岐阜県から高等教育の修学支援新制度の対象機関に指定されています。(令和6年8月23日更新確認)
  • 1年に2回(前期・後期)、学業成績を保護者に郵送し、保護者への理解とその後の学習に向けての動機付けを図っています。
  • 就職や国家試験合格率、進学の状況を公表し、就職・進路支援について、計画的に取り組むことができました。また、学生一人一人の特性や個性を生かすことができるように、必要に応じて個別の支援を継続して実施しています。

 

【 Ⅵ 財政、施設設備の管理、安全管理 】

  • 令和2年度から、高山市より医療人材育成確保事業補助金及び、飛騨市より医療人材育成機関施設整備事業補助金を頂き、教育用具や教材などを購入し、さらに教育の充実を図っています。
  • 校舎内の設備等については、在校生や教職員からの意見・要望をもとに、優先度の高いものから工事、修繕を実施しています。今年度は、第3教室と図書室にエアコンを設置しました。
  • 学生にとって必要な教材を過不足なく提供でき、その物品の管理を合理的に行うために、管理棚を設け定期的に事務職員が点検・補充しています。
  • 総合防災訓練を年2回実施し、学生の安全や施設設備が確保されていることを確認しています。
  • 在学生の健康管理については、1年に1回の健康診断を実施するとともに、体調不良時は早めに受診を勧め、場合によっては校医や久美愛厚生病院感染管理認定看護師に相談するなど、タイムリーに対応し、健康管理に努めています。また、教職員においても1年に2回の健康診断を実施しています。

 

【 Ⅶ 教職員の能力向上 】

  • 看護教育力向上のために、教員は研修会等へ積極的に参加し、教員間で学びを共有しています。
  • 臨地実習提携病院の看護師を対象に、校内実習の授業参観・授業公開を実施し、能力の向上を図っています。
  • 看護教員のキャリアアップのために、自己点検シートに基づき年2回自己評価を実施しています。また、「看護教員キャリア別達成確認表」を作成し、年度末に自己評価、教務主任評価及び必要時、教務主任面接を実施しています。
  • 専任教員としての資質向上のために、「看護の統合と実践」担当教員が臨地研修を実施し、看護実践力を強化しました。

 

【 Ⅷ 広報・地域活動 】

  • 今年度は岐阜県内の進路ガイダンスを15件(78名参加)実施しました。また、オープンキャンパスを開催し86名(うち保護者34名)の参加がありました。本校の学生との交流や保護者の方への説明等を実施し、本校への進学希望の動機付けを図っています。
  • 本校の学校行事や授業の様子を、ホームページ上にトピックスとしてとりあげ、タイムリーに更新しています。
  • 社会貢献・地域活動として、学生がボランティア活動を行っています。

 

【 Ⅸ 学生寮 】

    • 学生寮の施設・設備等については、寮生や職員からの意見・要望をもとに、優先度の高いものから工事、修繕を実施しています。今年度は、玄関ホールのカーペット張替えや食堂のエアコン交換、厨房の調理機器の更新を実施しました。
      学生寮内の安全・安心が確保され、学生が学業に専念できる生活環境を整えるように努力しています。

 

令和7年度 第1回学校関係者評価委員会報告書

(評価対象期間:令和6年4月~令和7年3月)

令和7年7月
JA岐阜厚生連看護専門学校

  1. 学校関係者評価の実施方法及び公表について

     令和7年6月27日に令和7年度 第1回学校関係者評価委員会を開催しました。
    学校関係者評価委員の皆様には、「令和6年度自己評価報告書」、「令和7年度の組織目標と計画」について説明し、ご意見を頂きました。多くの貴重なご意見やご指導に対し、感謝申し上げます。
     評価結果は、本報告書として取りまとめ、今後の教育活動や学校運営の改善に生かし、それらの質の向上に努めるとともに、ホームページ等に公表します。

  2.  

  3. 学校関係者評価委員
    青木 京子氏   公益社団法人岐阜県看護協会 会長
    都竹 智香子氏  高山赤十字病院 看護部長
    下畑 五夫氏   講師(人間工学・地域社会科学・公衆衛生)
    曽出 昌宏氏    高山市教育委員会事務局 学校教育課長
  4.         

     

  5. 学校運営評価委員からの意見および今後の手立て(別紙)
     「令和6年度 自己評価報告書」、「令和7年度 組織目標と計画」についてご意見を頂きました。頂いたご意見を踏まえ、早期に改善できることは速やかに対応します。
    また、長中期的な取り組みを要する事項については、検討の上、計画的に改善・向上に取り組んでまいります。
 
令和7年度 第1回学校関係者評価委員からの意見および今後の手立て
JA岐阜厚生連看護専門学校

※ 4月~10月までの中間報告であるため、Ⅰ 学校運営 Ⅲ 学修成果 Ⅵ 財政、施設設備の管理、安全管理 Ⅶ 教職員の能力向上 Ⅸ 学生寮に関してのご意見はありませんでした。

  学校関係者委員からの意見等 意見等に対する今後の手立て
Ⅰ 学校運営
  • 看護師免許100%取得、あるいは、本人も患者も満足できる病院づくりの看護師になることを目標としているなど、貴校がどのような学生を育てたいと思っているのか、具体的に聞きたい。他の専門学校と異なる自校の特徴を、学生や教職員が自覚して日々生活していくことが大事ではないか。
  • 貴校は充足率が高く、看護師免許取得率も高い。受験倍率がほぼ1倍の状況で、看護師免許取得率を100%にすることはとても大変なことだと思う。看護師免許を取得するだけではなく、JA岐阜厚生連病院でいかに活躍できる看護師を育てるかを考えていくことも大切ではないか。
  • 学校関係者評価委員会の在り方として、貴校の実際の授業風景を見せて頂き、その後、意見交換する方法も意義があると感じている。
  • 本校はJA岐阜厚生連(以下本会)の関連施設であり、本会の理念や行動目標を意識しながら、教育理念・教育目的・教育目標を策定した。また、学生の個性を尊重し、学生一人一人の能力を最大限に発揮できるように支援し、看護師に必要な知識・技術・態度を習得できるように、豊かな人間性をそなえた社会に貢献できる専門職業人を育成することを目的としている。
  • 本校は専門的な教育だけではなく、社会人基礎力にも力を入れて指導しており、個性を尊重し、学生一人一人の能力を最大限に発揮できるように支援している。
  • 看護師国家試験合格は本校の教育の結果(成果)であり、それまでの過程が重要と考えている。第2回学校関係者評価委員会では、学生の授業風景をご覧いただき、意見交換ができるように考えていきたい。

教育課程・教育活動

  • 臨地実習指導者による校内実習の授業参観では、教育研修を担当している指導者が参加している。臨床との乖離がないかを確認し、看護師の研修や企画運営に活かしている。
  • 学校教育の実際を拝見し、それを実習指導に繋げていくことで、臨床での指導に余裕が出てくると考える。指導する側が変わっていくことも必要と感じている。
  • 学生時代にきめ細やかな関わりを受けた学生は、社会人になってから、挨拶や患者さんへの声のかけ方など、社会人基礎力が優れている傾向性がある。貴校の就職後11か月アンケートにおいても、学校でのきめ細やかな関わりが結果に繋がっていると感じている。
  • 1学年1クラスは、人間関係が固定化されており、トラブルが発生しやすく、また回復も難しいケースがある。貴校は先輩との縦割りの活動や、専門教科以外の学生同士の繋がりとなるような活動はどこまで充実しているのか教えてほしい。 
  • 高山市内の小中学校では、一斉指導ではなく、生徒が課題を解決するために、自らクラスメートに声をかけ、その中でコミュニケーション能力を高める取り組みを行っている。学生の自主的な学びをいかに作っていくかが大切ではないか。
  • 海外では自分の意見を積極的に言う人が多いが、日本では間違いを恐れるためか、自分の意見を言えない人が多い。意見交換では、自分の意見が認めてもらえるような体験ができたり、グループワークが進められると良い。
  • 配慮が必要な学生の対応について、演習や試験を別にするなど、何か設定していることがあれば教えてほしい。
  • オンラインは便利であるが、ニュアンスや感覚が伝わらないことがあり、相手の心に響かないことが多い。貴校はICTへの対応もされているが、そのデメリットも考えることが大切だと思う。
  • 全国的に生産年齢が減少している中で、貴校の教職員の確保の現状はどうなのか教えてほしい。。
  • 臨地指導者と教員との共通認識を深めたり、より良い学生指導に繋げることを目的に、臨地実習施設における臨地指導者を対象とした公開授業を開始し、今年度で13年目を迎え、延べ198名に参観して頂いた。
  • 令和6年度からは対象とする臨地実習施設を拡大し、幅広く本校の教育を理解して頂くことができるように調整を図った。参加した臨地指導者からは高い満足度と教育効果を認められているため、今後も継続する。
  • 社会人基礎力の育成については、日々、学校生活や臨地実習などの場面ごとに指導を強化している。また、臨地実習終了後には社会人基礎力の振り返りを行い、自己の課題と今後の展望について考える時間を設けている。今後も臨地実習や生活の場において、社会人基礎力の向上を意識した関りを継続する。
  • 縦割り教育としては、1・3年生合同技術研修を実施しており、本校の特徴的な教育の1つである。専門教科以外では、学生自治会が主体となって実施する体育祭や、臨地実習病院でのクリスマスカードの配布などがある。
  • チームワークを重視する医療現場では、コミュニケーション能力や相手を尊重する姿勢が必要であるため、本校では積極的にグループワークを取り入れている。また、グループダイナミクスが活かされる臨地実習などでも、社会人基礎力を意識しながら育成している。
  • 学生への配慮については、障害者差別解消法に基づく、合理的配慮を意識した学習支援を継続するために、教職員間で情報交換を密にし、分かりやすく丁寧な学習支援を全教職員が心掛けている。また、スクールカウンセラーには、学生の個別性を踏まえた具体的な関わり方や、支援方法についても示唆を頂いている。令和6年度はノーマライゼーションの理念を意識した本校における「障がいがある学生支援の基本方針」及び「障がい学生支援規程」を策定した。基本的に障がいがある・なしに関わらず、個別に合わせた丁寧な指導を心掛けているため、1学年40名定員の少人数制ならではの良さを今後も発揮していきたい。
  • 情報システム化については、ICT教育推進委員会を中心に展開している。現時点では、 MicrosoftOffice365Education (Teams・チャット機能)を活用し、データファイルの送受信及び講義や臨地実習の調整など、教育上必要な教職員と学生とのコミュニケーションを円滑に効率的に実施している。
  • 令和7年度末に2名が退職予定だったため、令和6年11月に本会病院から2名が転勤となった。今後も関連病院等と連携しながら人材確保に努めていきたい。

入学・卒業対策就職・進路支援

  • 貴校を卒業後、保健師の資格を得る方法を教えてほしい。今後は、地域での保健師の必要性が高くなると思われるため、学生に保健師への道も示していただけると良いと考える。
  • 病院では夜勤が独り立ちできるまでに3年かかった人もいる。本人の頑張りを考慮しながら支援してきた経緯があり、個別の対応が必要な現状がある。
  • 本校を卒業後、看護系大学への編入学などがあるが、保健師を養成する専門学校は全国的に少なくなっており、かなり狭き門となっているのが現状である。
  • 本校では毎年、卒業生の就職11ヶ月後のアンケート調査を実施しており、その結果や意見を教育活動に反映している。また、令和5年度から卒業生への就業支援対策の一環として、「JA看護専門学校ホームカミングディ」を開催している。卒業生が長く看護師として働き続けることができるよう、今後も就職先の病院と連携していきたい。

学生生活への支援

  • これからの病院は、集約、縮小化されていく傾向があるが、看護師免許があれば、就職後の選択肢はたくさんある。せっかく確保した看護師候補生が退学で減るのはもったいないので、厳しさもあるが、看護師としてのやりがいや楽しさを学生時代に触れさせられると良いと思う。
  • 貴校はJA岐阜厚生連病院に就職しやすいことが最大の売りだと思うが、今の生徒は楽しさや人間関係が充実しているなどを優先する傾向がある。そこが充実していれば、就職後も他の職員との連携や、前向きに考えることにつながるのではないかと思っている。
  • 開校から令和6年度までの33年間で卒業生は938名であり、そのうち99.7%が看護師免許を取得している。また、在校生学校評価で上位を占めていたのが「一般・基礎知識の習得」「専門知識、技術の習得」で満足度が高かった。『専門職としての看護師』という認識を高めることに繋がっており、第一の使命は果たしていると考えている
  • 退学者については、前年度は全学生数の2.8%であったが、令和6年度は全学生数の6.6%であった。一旦は看護学校に入学したものの、厳しい現実を目の当たりにしたり、臨地実習や学生生活において、看護師という職業を生業とする難しさを実感し、退学を選択した学生も存在している。ご指摘いただいたように、看護師としてのやりがいや楽しさを学生がもっと感じられるような働きかけを考えていきたい。
Ⅵ財政、設設備の管理、安全管理
  • 不審者侵入に対する防犯対策として、小中学校では、出入り口を減らしている。玄関はできるだけ施錠し、インターホンによって職員が玄関に出向き、施錠を解除する方法をとっている。生徒が使用する玄関は開放状態が長くなるため、防犯カメラの設置を検討している段階である。また、職員室から正面玄関の施錠を解除できるシステムの導入が求められているが予算的に難しいのが現状である。 貴校も3つある出入り口を1ヵ所に絞った方が良いと考える。
  • 小中学校では警察との連携として、不審者対応訓練を実施している。警察に依頼をすれば、警察官に暴漢役を演じてもらうことが可能である。刺股を使用して、暴漢から生徒を遠ざける指導を受けており、生徒の夏季休業中に、すべての小中学校で実施している。不審者が教室に侵入してきた場合には、バリケードを作って入り口から遠くに避難するなどの訓練を生徒も一緒に実施している学校もある。教室は内側から施錠できるようになっている。刺股は各学校で職員室に2台設置しており、その他の場所にも複数台設置している学校もある。速やかに警察に通報し、警察が到着までに、さすまたを使って対応することが重要であるため、さすまたの使い方も指導してもらっている。
  • 貴校は防災訓練をしっかり実施している。避難場所(斐太高校)に避難するよりも、垂直避難で貴校3階に避難した方が良い場合もあるため、自分で考え判断して行動できることも指導すると良いと思う。

 

  • 頂いたご意見を参考に今後は警察とも連携を図り、不審者侵入に対する防犯対策を徹底したい。
  • 本校では総合防災訓練を年2回実施し、学生の安全や施設設備が確保されていることを確認している。令和6年度も防災マニュアルの見直しと共に、火災時におけるアクションカードを利用し、非常事態においても、冷静に判断・対処できるように訓練を実施した。今後も実際に即した、より現実的な防災訓練を実施する

広報・地域活動

  • 定員が充足されていない看護学校が多い中、貴校は毎年定員充足率が高い。厚生連の強みは、岐阜県内に複数の医療施設があり、岐阜県内を対象に学生を確保できることである。強みを生かして、卒業後のキャリアアップに繋げられることもPRしていくとよいと思う。
  • 今年度、定員が充足されていることに感心している。また、今年度の1年生は、質問に来るなど前向きな学生が多い。学生募集など、対面できめ細やかな行動をされていることが功を奏しているのではないかと感じている。
  • 中学校ガイダンスはかなり効果があると思っている。幼いころから職業の内容と道筋を話していくことはとても価値があることである。1年に2回程度、文書で依頼されると良いと思う。高山市教育委員会でもキャリア教育は重視しているが、その職種だけで時間を取ることは難しい。職業について語る時間があれば、看護師の話もさせていただきたい旨を依頼されると実現する確率は高くなると思われる。
  • 地元で看護師になることを望んでいることを語ることは効果があるが、現場で働いている看護師と一緒に話をされると良いと思う。生徒は看護学校では、どんな学びをしているのかを不安に感じていると思うので、映像などを使って、少しでも生徒の記憶に残るような学校紹介をされるとよいと思う。講話の時間はその学校のニーズに応じて設定していくと良い。
  • 学生確保のために対象の枠をひろげ、白川村にある中学校への訪問もされている。これからは地域単位で健康を考え、早期から自分の家族も含めた健康に意識を向けていくことは大切であると考える。
  • 入学生40名(充足率100%)の確保について、令和7年度は41名が入学し、充足率は102.5%(前年度80%)となった。
  • 令和7年度入学生確保のために、推薦入学試験、一般入学試験、社会人入学試験において受験生を募った。募集方法は岐阜県下にある全ての高等学校に募集案内を送付(もしくは持参)、ホームページでの配信、地方紙への掲載等を実施した。また、一般入学試験については、前年度まで第1回目を翌年1月に実施していたが、受験生の減少や入学辞退が続いたため、早期に入学生を確保するために、令和6年度は第1回目を例年より1ヵ月前倒しして12月に実施した。個別進路相談会の実施や高校訪問、進路ガイダンスへの積極的な参加などの受験生確保対策に加え、第1回目の一般入学試験を12月に実施したxことは、早期に入学生確保の一助となり、効果的であったことが示唆された。
  • 中学校ガイダンスでは、本校の魅力だけではなく、看護師の魅力についても説明させていただいている。電話で依頼しているが、返答をいただけない中学校もあり、温度差があることを感じている。
  • 実際には15分か20分講話のニーズが多かった。キャリア講話では、生徒は真剣に受講されていたが、10分程度の講話時間で依頼をいただいた学校では、教員のあわただしい雰囲気が生徒にも伝わり、効果的だったのか、疑問に思うこともあった。 
  • 地元で看護師のライセンスが取得できることを今後も中学生に伝えていきたい。また、時間設定を含めた依頼方法を考えていきたい。